「メガネグマ」をご存知でしょうか?

ヒグマやツキノワグマなどと同じクマの一種で、高地の森に住むことを好んで木登りが上手いことが特徴。
肉も食べますが草食性が強く、警戒心が高くておとなしい性質だそうです。

「アンデスグマ」とも呼ばれる彼らはエクアドル・コロンビア・ベネズエラ西部・ボリビア、そしてペルーに
生息する南アメリカ大陸唯一のクマでもあります。

そして上写真の右側で見られるように、目の周りの模様が「メガネグマ」と呼ばれる由縁です。

それでは左側は…
金網越しの姿から檻の中にいるようですが、一体何という動物でしょうか?

変わり果てた姿になっていますが、実は左も同じメガネグマ。
彼女の名前は「チョリータ」でペルーのサーカスで長年飼われていました…

しかしサーカスでの扱いは相当酷いものだったようで、爪を取り除くためになんと指先ごと切り落とされ、
歯はボロボロの状態でした。

さらに深刻なストレスから全身の毛が抜け落ち、先の写真で見たように一見してメガネグマと分からないほどの
外見となってしまったのです。




動物保護団体のADI(Animal Defenders International)は、サーカスにおける動物虐待の情報を得ていましたが、
チョリータを見れば解るように現実は予想以上でした。

ADIはチョリータを保護して専門的な治療を受けさせることを決断。
その際メディアで彼女が紹介されたことで多くの寄付も寄せられ、野性環境に戻るためのリハビリ施設も整いました。

そもそもメガネグマは生息地である森林の減少や、食肉・毛皮目的の狩猟、農作物に対する害獣駆除のために個体数が
大きく減少している動物。
絶滅危惧種のリストにも挙げられているのです。

他のメガネグマもサーカスから保護されるなど、行政の協力も得て動物たちの状況は少しずつ改善されてきているということ。
少しだけ元気を取り戻したチョリータの姿は、考え続けることの大切さを強く訴えているように感じます。

出典元:cadot