交通事故を起こしたくて起こすひとはほとんどいないでしょう。
被害者になった場合、しかも愛する家族を乗せていた場合の怒りは相当なものだと推測します。
でもフィリピンで後ろからバイクで追突された男性は、自分の車が凹んでしまったにもかかわらず、追突した男性に愛のある行動をしたとして賞賛を浴びているようです。
幸い大きな事故ではなく同乗していた家族に怪我もなかったからとは思いますが、どうして?と思いますよね。
それは彼の父と祖母からの教えに基づいているということなんです。


この男性はフィリピンに住むサイード・オマール・モラレス・アクマドさん。2016年6月、幼い息子ふたりを乗せて車で走っていたところ、後ろを走っていたバイクが前方不注意でアクマドさんの車に追突したというのです。
幸いにも大きな事故ではなく、幼い息子さんたちも無事のようでした。アクマドさんは状況を確認しようと車を降りたそうです。

あらあら、後ろが凹んでしまっていますね。
アクマドさんは当たり前ですが気分を悪くしています。でも、車の後ろにお米が散らばっているのをみて、状況を把握しようとします。





道路には、追突で米袋が破れて飛び出したお米が散らばっていました。そこでアクマドさんはバイクの運転手が貧しい漁師で、事故でお腹を空かせて待っている家族のためのお米を失ってしまったことを知ります。
車をぶつけられて怒っていたアクマドさんこれを知ってすぐ冷静になりました。
警察がきて、事故の処理をしているとき、アクマドさんはある行動にでます。
事故についてはきちんと損害賠償を請求します。でも、と言って家族のためにお米を買うようにと自分の財布からお金を取り出して漁師に渡したのです。
アクマドさんにとっては不愉快な事故だったはず。でも彼は、

「失ったものは新しいものと交換することができる。でも、他者への尊敬や愛はそうはいかない」

父と祖母が教えてくれたこの言葉とおりに行動しただけだといいます。

漁師はアクマドさんの優しさに感動し、泣いて感謝したといいますよ。

愛は代わりのできないもの。愛したからといって愛されるとは限りませんよね。ひとに対しては見返りを求めない愛を与えることが大切ということです。
なかなか真似できないことですが、心のすみに覚えておきたいお話しですよね。

出典元:surprise-magazine