かつて、日本と台湾はWBCにおいて試合をしました。
それは2013年、東京ドームでのことです。

試合自体は互いの攻防がせめぎ合う、非常に見応えのあるものでした。
3対3で延長戦に突入し、延長10回表、中田翔の犠牲フライによって1点追加。
4対3で日本が勝利したのです。

これだけでも十分胸を熱くさせる展開だったのですが、実はそれだけにとどまりませんでした。
テレビでは報道されなかった、試合終了後の一幕というものがあったのですね。

日本人として知っておかずにはいられないその出来事とは、いったいどのようなものだったのか。

そもそも台湾と野球の関わりは、日本による台湾統治の時代にさかのぼります。
野球というのは、日本を通じて台湾へ持ち込まれたものだったのです。

夏の甲子園で台湾のチームが準決勝まで勝ち上ったこともあります。

さらには、野球は台湾の紙幣にも採用されるほど。

つまり、台湾にとって日本とは、野球を教えてくれた師匠のようなものだったのです。

他方で、日本にとってもその時の台湾戦は特別な意味を持つものでした。
それは、とある1つのツイートが発端だったのです。

そう、未だ忘れることのできない東日本大震災。
あの時、支援物資や救助隊、高額の義援金まで送ってくれたのが台湾だったのです。

台湾へのお礼を呼び掛けたツイートは瞬く間に拡散されました。

そして、それらが中国語に翻訳され、台湾にも知れ渡ることとなったのです。

こうして、野球ファンの間では、互いに感謝をし合う流れが生まれたわけですね。
とはいえ、このツイートがなされたのは試合2日前のこと。
既に来日していた選手たちは、このことを知らなかった可能性も高いでしょう。

日本の勝利によって試合が終了した後、台湾の選手たちはマウンドへ向かって行きました。

そこで彼らは、円陣を組んで全方位へ向けて一礼をしたのです。

そう、台湾の選手たちも、東京ドームにやってきたファンたちの掲げるプラカードが見えていたのです。

台湾選手たちへ送られる惜しみない拍手。
こうして、互いに感謝し合い、尊敬し合う関係性がそこに現れたのでした。

真のスポーツマンシップとは、こういうことをいうのかも知れません。
実に心温まる話ですね。

出典元:hitomoti