加藤一二三九段は棋士の中でもメディアに露出する機会が多く、バラエティ番組やワイドショーなどでよく見かけます。将棋に興味ないけど加藤一二三九段は知っているという方も多いのではないでしょうか。

そんな加藤一二三九段ですが近年では成績不振が続き、今年1月には順位戦の最下級であるC級2組から降級、規定によって引退が決まってしまいました。第30期竜王戦が加藤一二三九段にとって最後の公式戦となり、竜王戦はトーナメント形式で行われるため、負けてしまった時点でそれが棋士人生最後の対局となります。そのため6月20日の対局では普段よりも多くのマスコミが詰めかけていました。

多くの人が見守っていたその対局の結果は、加藤一二三九段の投了。62年10か月にも及ぶ棋士人生に幕が下ろされることになりました。マスコミはこぞって加藤一二三九段にコメントを求めたのですが、加藤一二三九段は取材に答えることなく、家へと帰ってしまいました。

様々なメディアに出演している加藤一二三九段がマスコミを無視して帰ってしまったのはなぜなのでしょうか?
それには理由があり、翌日、加藤一二三九段はマスコミの取材を受け、対局後に真っ先に帰ってしまった理由を話しました。

「一番最初は、家族に報告したかったから」

真っ先に帰ってしまったのは加藤一二三九段の矜持があったからでした。62年も続けていた棋士を引退する心境がどういうものなのか私達には想像もつかないですが、第一に支えてくれた家族に感謝を述べたいという気持ちはわかります。棋士である羽生善治さんの妻である羽生理恵さんも、加藤一二三九段のこの行動には感極まるものがあったそうで、こんなツイートをしていました。

バラエティの顔しか知らない方はこれを機に、62年の棋士人生も調べてみてはいかがでしょうか。加藤一二三九段の引退で一つの歴史が終わり、藤井聡太四段の登場で新たな歴史が始まり、将棋を知るにはベストなタイミングだと思います。
加藤一二三九段、今までお疲れさまでした。

出典元:twitter