結婚する二人にとって婚約指輪はかけがえのないものです。カナダに住むメリー・グレムスさんも、結婚一年前の1951年から、肌身離さず大切に身に付けていましたが、今から13年前の2004年9月、メリーさんはその大切な婚約指輪を無くしてしまったのです。

メリーさんは家族で経営する農場で草取りの作業中に指輪を無くしてしまいました。
驚いて必死に周辺を探しましたが、結局、指輪を見つけることはできませんでした。
「きっと、落とした指輪は土といっしょに耕してしまったんだろう」そう考えると、仕方なく落とした指輪を諦めたのです。

しかし、夫には婚約指輪を無くした事は言えませんでした。そこでよく似た指輪を注文して、それをはめて過ごしていました。その後、メリーさん夫婦は農場経営を親戚に譲り、別の町に引っ越します。
「もう二度と主人からもらった婚約指輪は戻ってこないだろう」
メリーさんはすっかり婚約指輪のことは諦めていました。

そんなメリーさんに奇跡が起こります。

 

今年8月の事、義理の娘のコリーンさんが夕飯のために人参を収穫していた時、変な形をした人参があることに気が付きます。犬にあげようかと思ったのですが、
なんとなく気になってそのまま持ち帰ったそうです。そして、土を落とし洗ってみると、なんとその人参が指輪をはめていたのです!

コリーンさんはもしやと思い「畑で指輪を無くしたことある?」とメリーさんに尋ねました。
驚いたのはメリーさんです、婚約指輪を無くしたことは誰にも言わなかったはず、びっくりして「なんで知っているの?」と返事をすると、コリーンさんは大笑い。
「こんな面白い指輪、一生に一度しか出会えないと思うわ!」

メリーさんの御主人は5年前に結婚60周年を祝った後に他界したそうです。
メリーさんはご主人が生きていれば、このことを一緒に面白がってくれただろうにと残念がりました。
13年もの月日を経て戻って来た婚約指輪ですが、1951年に夫につけてもらったときと同じように、メリーさんの指にぴったりとはまりました。

愛する夫からの指輪を取り戻したメリーさんは、CBCのインタビューに笑顔でこう答えました。
「再びこの指輪に会えるなんて思ってもいませんでした。これからまた、ずっとこの指輪をはめていくつもりです。だってほら、まだ私の指にぴったりですから」

13年前の指輪が見つかるのも凄いことですが、広い農場の中で人参が指輪をはめて見つけかるなんて奇跡です!
きっと、ひとりでも寂しくないように御主人が送ったプレゼントだったのでしょう。

出典元:spotlight-media