THE BOOMの名曲『島唄』の歌詞の持つ本当の意味に涙が止まらない・・・

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沖縄民謡の調べと、独特の歌詞で若者から大人まで支持された
THE BOOMの大ヒット曲「島唄」

2005年、朝日新聞に「宮沢和史の旅する音楽」というシリーズが連載され、
「島唄」の創作秘話が語られています。

(宮沢和史の旅する音楽:その1)たった一人のために

「島唄(しまうた)」は、本当はたった一人のおばあさんに聴いてもらいたくて作った歌だ。

91年冬、沖縄音楽にのめり込んでいたぼくは、沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」を初めて訪れた。そこで「ひめゆり学徒隊」の生き残りのおばあさんに出会い、本土決戦を引き延ばすための「捨て石」とされた激しい沖縄地上戦で大勢の住民が犠牲になったことを知った。

捕虜になることを恐れた肉親同士が互いに殺し合う。極限状況の話を聞くうちにぼくは、そんな事実も知らずに生きてきた無知な自分に怒りさえ覚えた。

資料館は自分があたかもガマ(自然洞窟<どうくつ>)の中にいるような造りになっている。このような場所で集団自決した人々のことを思うと涙が止まらなかった。

だが、その資料館から一歩外に出ると、ウージ(さとうきび)が静かに風に揺れている。この対比を曲にしておばあさんに聴いてもらいたいと思った。

歌詞の中に、ガマの中で自決した2人を歌った部分がある。「ウージの森で あなたと出会い ウージの下で 千代にさよなら」という下りだ。「島唄」はレとラがない沖縄音階で作ったが、この部分は本土で使われている音階に戻した。2人は本土の犠牲になったのだから。

(みやざわ・かずふみ。66年生まれ。歌手)

2005年8月22日 朝日新聞(朝刊)

こうして「島唄」は作られ、1992年のアルバムに収録されました。

では、この歌詞の持つ本当の意味とは?

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た
(1945年春、でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された。)

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
(でいごの花が咲き誇る初夏になっても、米軍の沖縄攻撃は続いている。)

繰り返す 哀しみは 島わたる 波のよう
(多数の民間人が繰り返し犠牲となり、人々の哀しみは、島中に波のように広がった。)

ウージの森で あなたと出会い
(サトウキビ畑で、愛するあなたと出会った。)

ウージの下で 千代にさよなら
(サトウキビ畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった。)

島唄よ 風にのり 鳥と共に 海を渡れ
(島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしの涙
(島唄よ、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)

でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
(でいごの花が散る頃、沖縄戦での大規模な戦闘は終わり、平穏が訪れた。)

ささやかな幸せは うたかたぬ波の花
(平和な時代のささやかな幸せは、波間の泡の様に、はかなく消えてしまった。)

ウージの森で 歌った友よ
(サトウキビ畑で、一緒に歌を歌った友よ。)

ウージの下で 八千代に別れ
(サトウキビ畑の下の洞窟で、永遠の別れとなった。)

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
(島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を
(島唄よ、風に乗せて、彼方の神界にいる友と愛する人に私の愛を届けてほしい。)

海よ 宇宙よ 神よ 命よ
(海よ 宇宙よ 神よ 命よ 万物に乞い願う。)

このまま永遠に夕凪を
(このまま永遠に穏やかな平和が続いてほしい。)

島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
(島唄は、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄は 風に乗り 届けてたもれ 私(わくぬ)の涙(なだば)
(島唄は、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)

島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
(島唄は、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄は 風に乗り 届けてたもれ 私(わくぬ)の愛を
(島唄は、風に乗せて、彼方の神界にいる友と愛する人に私の愛を届けてほしい。)

■解説■

・でいごの花
春から初夏にかけて赤い花が咲く。見事に咲いた年は天災に見舞われるという言い伝えがある。

・洞窟
沖縄は石灰岩の土壌で畑の下には多くの洞窟や鍾乳洞(ガマ)がある。米軍の攻撃や、
自決などでガマの中で多数の民間人が犠牲になった。
宮沢の記事にあるとおり。
Googleで”okinawa cave”で検索すると、当時の写真が多数出てくる。
米軍の攻撃により民間人が洞窟から出てくる写真がこれ。
第二次世界大戦の記録をしているアメリカ海兵隊のウェブサイトにある、沖縄戦のページに掲載されている。

・ニライカナイ
沖縄の民間伝承で東の海のかなたにあると考えられている異界。
豊穣や生命の源であり、神界でもある。
年初にはニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされる。
また、生者の魂もニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに去ると考えられている。

・千代、八千代
国歌、君が代の歌詞に合わせて韻を踏んでいる。

「島唄]は、アルバム収録後、沖縄バージョンが沖縄で限定販売されました。

CDは1万枚出たそうです。

全国発売の要望もありましたが、沖縄出身でもないし、
当時の沖縄ブームに便乗するのも嫌だと言う事で固辞。

しかし、沖縄出身の議員から「島唄は沖縄音楽のコピーだと非難されてるが、
魂までコピーすれば立派なものだ」と応援され、島唄の全国発売に踏み切ります。

結果は累計170万部の大ヒットに!

そして2001年、アルゼンチンの歌手アルフレッド・カセーロが
無断で勝手に日本語のまま島唄を歌い、現地で大ヒットしました。

宮沢氏が現地に行った時、カセーロ氏から謝罪され、
カバー代金も払うと言われましたが、多くの人に聴かれるのは本望だと無償で許可。

その後、サッカーの2002年日韓ワールドカップ
アルゼンチン代表チームの応援曲として起用されています。

この話題がきっかけで日本でも再ヒットし、10万部を売り上げたといいます。

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いかにも沖縄的で、ノスタルジックでいい曲だなぁ、
なんて単純に思っていましたが、歌詞の内容まで考えた事はありませんでした。

歌の背景にはこのような戦争で亡くなった人への鎮魂が込められているとは・・・

このような意味を知らず、今までおろそかに聴き流していただけでしたが、
改めて、言葉の意味をかみしめながらこの歌を聴いてみようと思います。

出典元:matome.naver.jp 

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