命がけで謝罪したある若者の実話に基き、作られた歌、さだまさしの「償い」が心を打つ・・・

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さだまさしの「償い」(つぐない)は、実話です。

さだまさしの知人の女性が交通事故で伴侶を亡くし
加害者の男性は毎月、賠償金を郵送してきました。

彼女は加害者の文字を見るたびに、
亡き主人を思い出しては辛い思いをし、

「もうお金は送ってくれなくて結構です」

と手紙を書きましたが、翌月以降も
送金は続けられたのでした・・・
画像引用元:George Hodan

2001年東京都世田谷区の東急田園都市線において、
4人の少年が銀行員の男性に対し
車内で足が当たったと口論の末、

三軒茶屋駅のホームで4人がかりで暴行を加え
くも膜下出血で死亡させるいう事件がありました。

後日出頭した主犯格となった2名が
傷害致死罪に問われて逮捕されました。

しかし、裁判の中で過剰防衛であると主張し、
真に反省しているかどうか疑問を抱く態度でした。

その事件での裁判長の判決の言葉です。

「唐突だが、君たちはさだまさしの『償い』という唄を
聴いたことがあるだろうか」

判決文を聞いていた二人だけではなく、傍聴者も驚きました。

裁判官が、具体的に唄の題名を述べて
被告を諭すことは異例のことなのです。

説諭が続きました。

「この歌のせめて歌詞だけでも読めば、
なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」

このお話しは、「償い説諭」として、
当時のマスコミでもとり上げられ話題になりました。

その「償い」の歌詞、さだまさしという人の
優れた言葉の使い方が胸に沁みます。

命がけで謝罪したこの歌の若者のように
人の命を奪ったことに対する誠実な謝罪こそ大切。

裁判長はそのことを2人に
訴えたかったのではないでしょうか。

作詞・作曲 さだまさし 「償い」

月末になると ゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった

仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと
飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり

僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ
たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ

配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に
ブレーキが間にあわなかった 彼はその日とても疲れてた

人殺し あんたを許さないと 彼をののしった
被害者の奥さんの涙の足元で

彼はひたすら大声で泣きながら
ただ頭を床にこすりつけるだけだった

それから彼は人が変わった
何もかも忘れて 働いて 働いて・・・
償いきれるはずもないが せめてもと
毎月あの人に仕送りをしている

今日ゆうちゃんが僕の部屋へ 泣きながら走り込んで来た
しゃくりあげながら 彼は一通の手紙を抱きしめていた

それは事件から数えてようやく七年目に初めて
あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り

「ありがとう あなたの優しい気持ちは とてもよくわかりました
だから どうぞ送金はやめて下さい

あなたの文字を見る度に
主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど
それよりどうかもう あなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」

手紙の中身はどうでもよかった それよりも
償いきれるはずもない あの人から
返事が来たのが ありがたくて ありがたくて
ありがたくて ありがたくて ありがたくて・・・

神様って 思わず僕は叫んでいた
彼は許されたと思っていいのですか
来月も郵便局へ通うはずの やさしい人を許してくれて ありがとう

人間って哀しいね だってみんなやさしい
それが傷つけあって かばいあって

何だかもらい泣きの涙が とまらなくて
とまらなくて とまらなくて とまらなくて・・・

もしも、自分が過失で人の命を奪ってしまったら・・・

こんなにも辛く、苦しい思いで毎日を過ごしながら
残された遺族にどんな償いができるだろうか?

自分にとって精一杯の償いとは何か?

考えさせられると共に涙がとめどなく溢れました。

出典元:償い:さだまさし(歌詞つき)

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