酷いいじめで焼身自殺にまで追い込まれた少年。その後の彼の勇気ある決意とは…

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フランス北部の街マルケット・レ・リール。

ジョナサン・デタンは、この町で両親と2人の姉と一緒に暮らしています。

一見普通のあどけない少年に見えますが、10歳の頃から6年の間、酷いいじめにあっていました。
画像引用元:facebook.com

小学校で始まったいじめ。

朝から晩までクラスメートに小突かれ、バカにされる毎日が続きました。

名前が変だ、顔が変だ、体が変だ、成績が変だ…

彼の全てが、彼をいじめる口実となりました。


「11才の時、70キロもあったんだ。
キャンティーン (カフェテリア) でテーブルの下で蹴られながら『おまえは将来、でかい豚なるんだ』て言われたのを憶えてる」

画像引用元:facebook.com

いじめっ子に言い返したこともありましたが、ひどく殴られてしまい、それ以来ジョナサンは反撃することを止めてしまいました。

何も言わず、パンチや罵りに耐え続けました。

そして中学に上がるとさらにエスカレートし、恐喝が始まりました。

上級生に金を巻き上げられるようになったのです。


「母が毎日、お昼のサンドイッチ代として5ユーロを持たせてくれてたんだ」

そのお金を巻き上げられ、何か月もお昼を我慢しました。

そしてジョナサンは、どんどん自分の殻にこもるようになっていきました。

恐怖と屈辱の狭間で誰にも助けを求めず、危険な孤独状態に陥っていきました。
画像引用元:facebook.com

そして2011年2月7日、最悪の事態に発展してしまいます。

ジョナサンは16歳になっていました。

お昼休みに学校を出たジョナサンは、彼にいつも執拗に絡んでくる不良グループと鉢合わせしてしまいます。


「家の近くにあるトンネルのような狭い路地に引きずられていった。
囲まれて、逃げ場が無かった。
そしたら1人が拳銃を取り出して、それを僕の頭に突きつけたんだ」

次の朝までに100ユーロ用意しないと家族を殺してやると脅されました。

夜、精神的に極限まで追い込まれてしまったジョナサンの脳裏に、ひとつの解決策が浮かびました。

「自殺」でした。

画像引用元:facebook.com

翌日、ガソリンを1リットル購入したジョナサンは公園に行きました。

焼身自殺しようと考えていたのです。

躊躇することなくガソリンを頭からかぶったジョナサンは、マッチに火をつけました。

体は一瞬にして炎に包まれました。

彼はその時のことを次のように憶えています。


「心が深く傷ついていて、それしか解放の方法が無いように思えたんだ。
燃えて煙になりたかった。全てを終わりにしたかった。
もう生きていくのに疲れてたんだ。でもすごい痛みだった。
自分の皮膚が剥がれていくのが見えた。2メートル以上の炎に僕は包まれていた」

その時、ジョナサンの生存本能が勝ったのか、彼は無意識のうちに近くの運河に飛び込んでいました。

そして全てを目撃した通りすがりの人に助けられます。


「女の人とその人の娘がケーブルのような物を投げてくれた。
救急隊員が到着するまでそれに掴まっていた」

画像引用元:youtube.com

体の72%に3度の火傷を負い、昏睡状態が3か月も続きました。

5か月間の入院で受けた手術は17回。

大がかかりな皮膚移植と整形手術が必要で、術後は辛いリハビリが続きました。

ジョナサンは歩くことも、腕や手を動かすこともできなくなっていたのです。

人の助けを借りずに食事をするなど日常の動作ができるようになるまで長い月日がかかりました。

画像引用元:youtube.com

ジョナサンの頭の中からはもう「自殺」の2文字は消えていました。

彼は、どんなに辛い治療もリハビリも耐え抜き、決してくじけることはありませんでした。

自分のしたことを後悔していたのです。

しかし何よりも悔しかったのは、あんな状態になるまで両親や友達、担当の教師に相談できなかったことでした。

深い憤りを感じました。

そしてジョナサンは新しい目標を見つけます。


自分のようにいじめに苦しむ子どもたちを、助けてあげたい。

画像引用元:youtube.com

18歳になった時、ジョナサンはいじめに苦しむ人たちに捧げた一冊の本を執筆しました。

悩みを聞いてくれる人を持つことがいかに大事であるか、相談することを躊躇して、恐れて、恥ずかしがってはいけないということを一生懸命伝えています。

また大人に対しても、子供たちの話に真剣に耳を傾けなければならないとアドバイスしています。

画像引用元:facebook.com

両親は本の出版後、ジョナサンの為に団体を設立し、Facebookを開設しました。

ジョナサンのFacebookは、いじめにあっている子どもたちが相談できる窓口としても機能しています。

ジョナサンの体には痛々しい傷が残りましたが、彼は新しい人生を歩み始めています。

子供でも大人でも、より多くのいじめに苦しんでいる人々に「1人で苦しんではいけない」というメッセージを届けるのが彼の望みです。

21歳になった彼の今の夢は、仕事を見つけ、家族を持ち、ゆっくりとした平凡な生活を手に入れることだそうです。

画像引用元:facebook.com

自分の体験を語ろうと決意したジョナサンの勇気には頭が下がります。

現在日本には小中学校合わせて、約12万人以上の不登校児がいるとされています。

中学生の自殺は、2015年1月から9月までの間だけでも77件発生し、過去最悪の水準に達しています。

これは助からなかった子どもたちの数です。

今もなお、どこかでいじめに苦しんでいる子供達。

ジョナサンのメッセージで一人でも多くの子供達が救われる事を願います。

1人で苦しまないでほしい…

出典元:buzz2star.com Harcelement scolaire: le temoignage touchant de Jonathan – 26/11

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