1992年3月18日、神奈川県に生まれた山崎直也君。

お父さんっ子で元気でわんぱく。

どこにでもいるようなごく普通の男の子でした。

あの病魔に襲われるまでは…
画像引用元:YouTube 

5歳の直也君を襲った病魔、それはユーイング肉腫と呼ばれる悪性のがんでした。

手術で腫瘍は切除されましたが、抗がん剤の副作用に苦しむ日々が続きました。

ユーイング肉腫は10万人に1人と呼ばれる難病。

骨のがんのため転移しやすく、再発を防ぐために強い放射線と抗がん剤での治療が必要だったのです。
画像引用元:YouTube 

一時は学校に通えるまでに回復しました。

しかし、その後も直也君は再発と手術を繰り返します。

そんな彼をそばでいつも支えていたのは、母親の敏子さんでした。

痛みに耐えながらも一生懸命病と戦う我が子を見て、「代われるなら変わってあげたい」と言っていた敏子さん。

しかし…


でも直也はそのたびに力を込めて、

『ダメだよ』とかぶりをふり、『ナオでいいんだよ。ナオじゃなきゃたえられない。おかあさんじゃむりだよ』

きっぱりとそういうのです。

自分が一番苦しいはずの直也君は弱音を吐くどころか、必死でお母さんを気遣って励まそうとしていたのです。
画像引用元:YouTube 

しかし、そんな直也君の頑張りとは裏腹に、病状はさらに悪化。

そして2001年6月、がんはついに骨髄に転移してしまいます。

それは全身にがんが転移したこと、そしてもうなす術が無いことを意味していました。
画像引用元:YouTube 

痛みは日を追うごとに激しくなり、それでも生きることを信じて直也くんは手術を求めます。

しかし、もはや医師達にできることはモルヒネを投与して痛みを和らげることだけでした。

やがて器官が炎症を起こし気道を圧迫、呼吸困難の発作が直也くんを襲います。

全身を震わせ、身をよじらせて苦しむ息子の姿。

母の敏子さんはパニックに陥り、泣きながら主治医を探しました。

もうダメかもしれない…

幸い直也君は持ち直すことができましたが、発作が少し収まった時、医師からの宣告が、「もってあと半日…」

病室に戻って気丈に振る舞おうとする母。

その時、直也君は9歳の少年とは思えない力強い言葉を発したのです。


あの日、息苦しさが少し収まってから、直也はこうもいいました。

『おかあさん、さっきナオがあのまま苦しんで死んだら、おかしくなっていたでしょ。
だからナオ、がんばったんだよ。それでも苦しかったけど。
おかあさんがナオのためにしてくれたこと、ナオはちゃんとわかっていたよ。
「先生早く!」って叫んでいたよね。
でも安心して。ナオはああいう死に方はしないから。
ナオはおじいさんになるまで生きたいんだ。おじいさんになるまで生きるんだ。
頑張れば、最後は必ず幸せになれるんだ。
苦しいことがあったけど、最後は必ずだいじょうぶ』

命の瀬戸際で、痛みに耐えながらも、直也くんはお母さんを安心させようとしていたのです。
画像引用元:YouTube 

2001年7月2日、直也君は静かに息を引き取りました。

医師の「あと半日」という宣告から、2週間が経っていました。

直也くんが入院中、看護婦に言った言葉があります。


あのね ナオは今死ねないんだよ。
お母さんの心の準備が出来ていないから、今はまだ死ねないんだよ

旅立つには、家族にもう少し時間が必要だということを悟っていたのでしょうか。
画像引用元:YouTube 

5歳で発病し、その後5度の再発、4度の手術を経て、9歳という短い生涯を閉じた直也君。

亡くなった直後は涙を流さなかったという敏子さん。

それは、死の直前に直也くんがこんな言葉を残していたから。


「もしナオが死んでも暗くなっちゃダメだよ。明るく元気に生きなきゃダメだよ。」

「身は滅びても命は永遠だよ」

画像引用元:YouTube 

そして2007年、ある一冊の本が出版されました。

がんばれば、幸せになれるよ』と題されたこの本は、小児がんと闘った少年が遺した言葉の数々を、母である敏子さんが綴ったもの。

病床にあっても家族への思いやりを忘れず、辛い治療に耐えながらも生きることを決して諦めなかった9歳の少年。

子どもとは思えないほど優しく力強い言葉に、多くの人が心を打たれました。

母敏子さんの手記は新聞やテレビでも話題になり、全国の人々が直也くんの言葉に勇気と励ましをもらい、「生きるということの大切さ」を教わりました。

画像引用元:YouTube 

生きることに対する執念、家族への愛情にあふれる直也くんの言葉の数々は、どれも深く心に響きます。

日々を精一杯に生き、大切な人への愛と感謝を忘れないようにしなければならないということを改めて教わりました。

出典元:【泣ける!!感動画】涙が止まらない!!感動の実話本 「がんばれば、幸せになれるよ」