両親は学費の高い私立高校の入学に反対だったが、実技が学べる日本航空 石川高の魅力は捨てがたい。

「推薦でダメだったら公立高校にする」が約束でした。

16日午後11時半、JR長岡駅(新潟県)。

新幹線から乗り換える予定だった夜行列車が、 折からの大雪で運休になってしまいました。

「もう間に合わない」。

同時に夢は「終わった」と思った。

母とともに立ちすくむ静かなホームで、涙が止まらなくなった瑠美子さん。

しかし、泣いている瑠美子さんを母が「絶対あきらめない」とたしなめます。

そして、長岡駅を出た母が思いついたのは…

「ヒッチハイクしかない。」

瑠美子さん達は車が通りかかるたびに傘を振り回して合図。

吹雪の中を約2時間半歩き続けました。

午前4時半、ガソリンスタンドで給油している大型トラックが目に入ります。




運転手の男性に駆け寄りました。

神戸に行くという運転手は「金沢までなら」と乗せてもらえることになりました。

「同じ中3の娘がいる」と言う運転手は「ヨコヤマ」と名乗りました。

道中、母親はヨコヤマさんに事の成り行きを話しました。

ヨコヤマさんは無口でしたが、優しい男性で「寝た方がいいよ、受験でしょ」「お母さんも疲れたでしょう?」と気遣ってくれました。

夜が明けるころ、金沢に入りました。

「よし、輪島まで行っちゃる」とヨコヤマさんが突然、向きを変えました。

このペースだと金沢着が7時半、金沢に到着しても試験会場の輪島まではバスで2時間以上、試験開始の9時には間に合わないことを心配しての行動でした。

配送先に4時間遅れてまで送ってくれると言うヨコヤマさんに、母娘は感謝の言葉が見つかりませんでした。