一万冊の教科書が回収されるという事態に陥った原因は、その中に描かれている一枚のイラストでした。
そのイラストがこちらのイラスト。

真ん中の花の首飾りを持った女の子の手が、一本多いことが分かります。これが原因で、回収されてしまったようなのです。
そうなってしまった原因というのは、このイラストを描いたときに消すはずだった下書きを消し忘れただけのようですが、教科書になるまで誰も気づかなかったようなのです。

むりに回収しなくても、お詫びと差し替え用のイラストを配ればいいのでは…と思ってしまうような内容ではありますが、わざわざ回収されたのには理由があるようです。
その理由とはいったいどんなものなのでしょうか。

回収に至った原因の一つではないかといわれているのが、日本生態系協会の会長の発言だったと言います。根拠があるのかどうかは定かではありませんが、その発言の内容はあまりに酷いものです。

このような発言をすることで、差別やいじめの問題が出てくるとは思わなかったのでしょうか。最近は福島から避難している子供たちへのいじめや自殺が問題になっていますが、このような発言をする人がいるから、一般でも福島に対する忌避感が増すとは思うわなかったのでしょうか。

「福島だけではなく、埼玉、東京、神奈川・栃木あたりにも放射能雲が2.3回通った。」

「放射能雲の通った場所にいた方々はこれから極力、結婚をしない方がいいだろう。」

「内部被爆はどうしようもない」

かつて原爆投下された地域に住んでいた人が、それを言うことができなかったと話をされているのを聞いたことがありますが、日本生態系協会の会長の発言も、福島出身の人がそれを言いづらい環境を作っていると言えます。
奇形児が生まれる可能性があったとしても、結婚しない方がいいなどという発言は差別を生みますし、言っていいことではないのではないでしょうか。肩書のある人が公に発言するときには、安易なこと、差別を助長することは言ってはいけないと思います。

また、もう一つの大きな原因といわれているのが、フランスの週刊誌カナール・アンシェネの風刺画です。「東京オリンピック」と「福島第一原発の汚染水漏れ問題」を結び付け、誤解を与えるような風刺画だったそうで、日本は抗議しています。
その風刺画というのがこちらです。




相撲を取っているイラストに描かれている二人が奇形なんですよね。腕や足が三本になっているこのイラストは、「福島第一原発の汚染水漏れ問題が原因で、奇形になっている様を皮肉たっぷりに描いた」作品であるのだそうです。
福島第一原発の汚染水漏れ問題は、いいことではありませんが、そこにたまたま住んでいた人は被害者であって、加害者ではありません。皮肉の対象にはしてほしくないですね。

腕が三本になっている奇形の女のこのイラストよりもひどい内容の教科書を発見しました。教育上これはありなのかという内容なので、紹介したいと思います。
小学生の道徳のようですが…。

こちらの教科書の内容がどんなものであるかまとめてみると、このような内容になります。

家族はかけがいのないとても特別な人たち。
目の中が真っ白になるくらい激しくほおを叩かれたとしても「父親」「母親」だと思い出せば当たり前。

この内容、どんな方がかかれたのかは知りませんが、よほど家族に恵まれていたか、家族に洗脳されていたかのどちらかなのではないでしょうか。
これがエスカレートすると、虐待死に繋がってしまうのではないかと思います。

家族であったとしても、やっていいこと悪いことがあります。
この教科書に書かれている内容は、どう考えてもやってはいけないことです。目の前が真っ白になるまで叩かれても、愛情と思える人は少ないと思います。

奇形児の問題は複雑な事情などもあり回収という選択もやむを得ないことだったのかもしれません。
しかし、虐待を肯定するような教科書は放置されている現状はおかしいのではないでしょうか。

虐待で負った心の傷は簡単に癒えるものではありません。大きくなっても親の支配から抜け出せなくなることもあるのです。

他の内容がどんなものなのかは分かりませんが、このような間違った道徳観を与える話が載っているような教科書は、一日も早く回収してほしいものだなと思います。

出典元:academic-box