今月4日の記者会見において、復興大臣である今村雅弘氏(70)が、フリージャーナリストを名乗る西中誠一郎氏から、福島原発の事故に絡んだ自主避難者に関する責任の所在を問われ、激昂するという出来事が起き、大きな話題となりました。

この出来事については、今村大臣の「うるさい!」「出ていきなさい!」といった発言がクローズアップされ、7日には謝罪及び発言の撤回を表明する記者会見も開かれました。

今村大臣の「(自主避難者は)自己責任」という発言が、原発事故子ども・被災者支援法の精神や条項に反し、問題だという見方もある一方で、西中氏の質問は類似の質問を何度も繰り返すもので、意図的な挑発行為に近いのではないか、という意見も見受けられます。

そこで、公人としての経歴が示されている今村大臣に比べて、人物像が明らかになっていない西中氏について、どういった人物なのかを見ていくことにしましょう。

Facebookの画像によると、原発問題や難民問題に力を入れているジャーナリストであるようです。
人権についても、ジャーナリズムからは外せない問題ですので、強調されるのはわかりますね。

ただ、2つあるTwitterアカウントのプロフィール欄を見てみると、ある種の偏りを感じなくもありません。

朝鮮の慰安婦問題を巡る少女像について、西中氏はこのようなツイートをしています。




慰安婦問題も政治的・歴史的に難しいものがあり、従来から定説のように扱われてきた日本軍による強制連行という捉え方から、朝日新聞の報道で問題となったような「捏造」ではないかという主張まで、様々にあります。

双方の主張が真っ向から対立するこのような事柄について、一方の立場から強固な主張を繰り広げるというのは、芯がぶれないとも言えますが、誤った信念に基づいて突き進むという危険性も孕みます。

原発の事故に伴う避難者の扱いというのは、非常に難しいところがあります。

国からの補助といっても、それは「国」という実体化された財布があるのではなく、要は国民全てが支払う税金です。
全ての国民が支払うことで集められたお金を、自主避難者という一部の国民に、どれくらいの金額を、どれくらいの期間支払い続けるのですか、という問題なのですね。

他方で、原発の推進は国の施策でもあるわけですから、その事故で一方的に避難しなければならなかった当事者らが、全て「自己責任ね」と言われるのも困るでしょう。
西中氏などが追及したのは、そういった点だったと思われます。

今回の出来事は、単に復興大臣とフリージャーナリストの対立というだけではなく、未だ続いている福島原発事故や震災復興支援の問題の表れではないでしょうか。
大臣やジャーナリストの人格問題だけを取り上げて騒ぐのではなく、原因は何であったのか、繰り返さないようにするにはどうすればいいのか、を考えていきたいですね。

出典元:netgeek