レジカウンターでのメニューを廃止する取り組みを皮切りに、少し前までは経営方針の迷走のイメージが強かったマクドナルド。
味や見掛けのコストパフォーマンスを疑問視するお客さんもいる中で、チキンナゲットの原料の肉にカビで緑色になったものを用いていた、といった不祥事も重なり、客足は遠のく一方でした。

他方で、近頃はほとぼりも冷めつつあるのか、新商品や人気投票といった企画を打ち出し、業績は回復傾向にあるといいます。

そんな中、とある高校生のKさんが5日間でマクドナルドのバイトを辞めたことについての体験談が話題となっています。

Kさんは、高校2年生の夏頃にマクドナルドのバイトへ入ったといいます。
それまでやっていた居酒屋のバイトがなかなかハードで時間の融通が利かなかったため、勉強に差し障りのない程度に入れるバイトを探していたのでした。

求人誌で見つけたのが、マクドナルドのバイト。
週に1回から入れること、就職面接の際に経験が役立つと聞いたことから、マクドナルドを選んだそうです。

Kさんは電話連絡と面接を経て、見事採用され、マクドナルドでバイトをすることとなりました。

初日、Kさんはマネージャーの動きを見て仕事を覚えることに。
バーガーの作り方を見て、種別ごとに異なる手順もやっていくうちに理解し、ピークを過ぎる頃には、簡単なハンバーガーやチーズバーガーなどの作成にも携わらせてもらったといいます。

Kさんは、初日の仕事を終え、「楽な仕事だな」との感想を持ったそうです。
しかし……。

それはKさんが週末の朝一番で出勤したときのこと。

時間よりも少し早めに到着したKさんは、既にクルーたちが全員揃っているのを目にしました。
Kさんが厨房へ行くと、マネージャーの朝礼が始まります。

「おはようございます!
今日は週末ということで、1日忙しくなると思いますが皆さんよろしくお願いします!

昨日営業中にお客様から頂いたクレームの中で、ポテトの提供時間が遅いという意見がありました。
もちろんポテトの揚げ時間を早めるわけにはいきませんが、注文を受けた時点でどれくらい時間がかかるのかぐらいは分かるので、時間がかかる場合はどれくらいかかるのかをお客様にしっかりと伝えるようにしましょう。
それだけでお客様の心持ちは全く変わってきます。

お客様から頂いたクレームは自分たちが成長出来るチャンスだと思って、どんな些細なクレームでも、何か改善出来ることはないか常に一人一人が考えましょう。」

マネージャーの真剣な言葉に、クルーたちも揃って返事をしました。
それから、社員もバイトも関係なく、より良い店にしていくための積極的な意見交換がなされたそうです。

マネージャーやクルーたちの真剣な様子に、Kさんは「片手間くらいでやろう」と考えていた自分が急に恥ずかしく思えたといいます。
この空気を自分が壊すのも申し訳なく、Kさんは後日マネージャーにその旨を伝えて、アルバイトを自主的に辞めることにしたのでした。

それ以来、マクドナルドの店で働く人たちへの見方が変わった、というKさん。
単純作業と見下せるような人は、現場のクルーたちの中にはいなかった、といいます。
マクドナルドが業績を回復してきているのには、このような現場のクルーたちの努力や真剣な姿勢も一役買っているのかも知れません。

それにしても、このKさん。
お客様や店のために真剣に働くマネージャーやクルーたちを見て、
「甘く思っていた自分が恥ずかしい。気持ちを入れ替えて真面目に取り組もう」
ではなく
「片手間に思っていた自分が恥ずかしいのでバイトを辞めよう」
という方向へと行ってしまったのが、なんとも残念な気もしますね……(汗)

出典元:cadot