アメリカのユタ州に住むセイディちゃん。彼女は生まれつきダウン症と1型糖尿病を患っています。
セイディちゃんは幼いため血糖値異常を自分で感知することができません。この為、両親が彼女の血糖値の安全レベルを保つ必要があります。

しかし、4歳の子供に対して測定器を使っての検査は難しい場合もあります、そこで両親はセイディちゃんのために、1匹の犬を家に迎えました。

セイディちゃんの為に家にやってきたのは、ラブラドール・レトリバーのヒーローくん。ヒーローくんはサービスドックとして特別な訓練を受けた糖尿病予知犬なのです。

セイディちゃんの血糖値が低くなり100以下となった場合には、ひーろーくんはうなり声を上げ、両親の手に左前足を置く行為をします。その逆に血糖値が高くなり200を超えるような高さになった場合には、右前足を両親の手に置くと言う訓練を受けています。

この為、両親が毎回セイディちゃんの血糖値を測る必要がなく、ヒーローくんの臭覚を頼りにセイディちゃんの血糖値を予知することができます。

そんなある日、セイディちゃんが学校に出かけて30分ほどすると、ヒーローくんがソワソワと落ち着かない行動を取り始めました。

普段ヒーローくんは大人しい犬です。このときは明らかに様子が変で、落ち着きがありませんでした。
そして、しばらくするとヒーローくんはセイディちゃんの血糖値が低くなっていることを、左前足を
母親の手に乗せて知らせたのです。

母親はまだこのとき、半信半疑だったそうです。なぜなら、セイディちゃんのいる学校までは5km以上
の距離、とても臭いが感じ取れる距離ではないと思っていたからです。とはいっても、念のため学校に連絡を取り、セイディちゃんの血糖値を確認してもらうように先生に頼みました。

すると、セイディちゃんの血糖値は82まで下がっていたのです。学校に出かける前までは122と正常だったにも関わらず、わずか30分の間に昏睡状態になってもおかしくないレベルまで血糖値が下がっていたのです。

この常識を超えた驚愕の能力に、誰もが彼のことをセイディの“ヒーロー”と、感謝と敬意を込めて呼びます。
また、ヒーローくんは、セイディちゃんの通う学校の校長先生の血糖値異常も感知し、周囲に知らせたことがあるそうです。

これらの不思議な出来事は言葉で説明することはできません、糖尿病予知犬として、どんなに訓練を積んだとしても、5km以上離れた場所にいるセイディちゃんの血糖値の臭いを嗅ぎ取るというのは驚愕の出来事です。

ヒーローくんとセイディちゃんの間には強い絆があり、科学では説明できないテレパシーのようなもので繋がっているのかもしれません。

出典元:cadot