米ネバダ州ラスベガスで10月1日夜(現地時間)に発生した銃乱射事件は、事件発生当初は2人と報道された死者が59人、負傷者は600人にまで増えアメリカ史上最悪の銃乱射事件となりました。
そんな銃乱射事件の現場で、重傷を負った3人を救出したものの、自分は英雄ではないと言い張り、その代わりに他の人々の行動を称賛するある一人の女性が話題になっています。

テキサス(Texas)州シギーン(Seguin)警察の副署長であるユアさんは、後に容疑者が銃を乱射した場所と発表されたカジノホテル「マンダレイ・ベイ(Mandalay Bay)」の向かいで行われていたカントリー音楽祭に参加するため、ラスベガスを訪れていました。
バックステージのVIPエリアにいた時、花火のような音が聞こえ、銃撃に気づいたというユアさん。その後血の海となった現場で、ユアさんは右ももを撃ち抜かれた若い男性を見つけます。
「彼が死にかけているのが分かった。私たちは彼をつかんで、引きずって通りを渡った」
ユアさんが男性の止血を試みていたとき、胸を撃たれた女性と背中を撃たれた二人の女性が近づいてきます。
ユアさんは3人を外傷センターに運ばなければいけなかったため、他の男性と通りかかりの車を止め、「あなたの車が必要だ」と叫んだそう。
この車の持ち主の男性は、1人は大量に出血しており血だらけの3人を全く躊躇せず車に乗せたのです。
ユアさんは後に「この日の英雄について語るなら、彼こそが英雄だ。こういった人たちがあちこちにいた」と声を震わせながら語ったのです。

3人は病院に到着し、一命をとりとめたそうです。ユアさんは「彼らが無事なのは分かっているが、名前は知らない」と語っています。自分も足を怪我し銃乱射事件の被害者でありながら、このような行動に出た彼女と、車の持ち主の男性には今でも称賛の声が多く寄せられています。

出典元:afpbb