「青地に黒」「白と金色」など、見る人によって色合いが異って見える「ドレス」が海外で始まって、日本でも話題になりました。

今度は靴の色を巡って、全米で大論争が起こっています。
さあて、あなたにはこの靴は何色に見えるでしょうか?

Source: What color is this shoe? by KNXV on Rumble

映像は情報番組でしょうか、男性と二人の女性が靴の色をあれこれ主張しあっています。
映像を見た人からは

「グレーとミントに見える」
「ピンクと白でしょう」
「私は青っぽく見えるけど、そんな人はいないの?」

さまざまな声が寄せられています。

実際の靴の色は薄いピンクと白なのですが、質の悪いフラッシュを使って撮影したところ、このような不思議な色合いになってしまったというのです。もともと、見る人によって色が変化するシューズではありません。

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか、原因はドレスの時と同じ錯視なのです。




人は周辺の状況が変わっても同じものは同じ色で見えるように脳内で補正をかけています。(色の恒常性)
しかし、写真やイラストでは環境光がよくわからないことがあり、脳が間違って補正をかけてしまうことがあります。色が違って見えるのは、この色の恒常性による錯視が原因だったのです。

この理由に関しては人が色を知覚するときのメカニズムが関係しています。人はものを見るときその物体の色をそのまま解釈しているわけではありません。たとえば、晴れた日の屋外と、夕焼けのときでは、後者の状況では物体は全体的に赤っぽく見えているはずですが、普通はそれを意識せずに赤いものは赤く、青いものは青く見えます。この環境色が変わっても色の見え方があまり変わらないことを色の恒常性といいます。
人によって色の見え方が違ってしまうのは、この恒常性から脳が錯視を起こすことが原因なのです。

要は脳が見たままを解釈しているのではなく、見ている対象物の周辺環境を踏まえて見ているために「脳が勝手に」色を決めつけてしまうのです、今回の靴も偶然に絶妙な照明を当てることによって脳が錯視を起こす状態となったのでしょう。人間の脳は面白いですね。

出典元:rumble