手塚治虫の名作「ブラックジャック」に出てくる、ピノコという女の子、ご存知でしょうか?
ピノコは、双子の姉の体のこぶ(畸形襄腫)の中に、脳、手足、内臓がバラバラで収まっており、それらを組み立てて誕生しました。
可愛らしい姿で、ブラックジャックの助手として活躍します。

実は、滋賀県在住の16歳の少女から、驚愕の事例が発見されました。
その少女の卵巣の中の大きな腫瘍から、髪の毛、頭蓋骨、脳の一部が見つかったというのです。
少女は妊娠していませんでした。
まるでピノコのような事例です。

一体、どのように、この事例が分かったのでしょう。

この少女は盲腸(虫垂炎)の手術のため、入院しました。
盲腸の手術は多く、医師も慣れているもの。

この少女の手術も無事に終わろうとしていましたが、術中、執刀医が異変に気付きます。
卵巣に大きな腫瘍があったのです。
そのため、これを取り除く手術が再び行われることに。
そして、その腫瘍の詳細を調べた結果…これが驚きの事例だったのです。




その腫瘍の中から、髪の毛、頭蓋骨、脳の一部が発見されました。
そしてその脳は、なんと電気刺激をも通す、ちゃんとした脳だったのです!

こういった事例はまれにあるようで、見つかった体の一部は「テラトーマ」呼ばれています。
この現象は、体の臓器や組織の一部が細胞以上で形成されてしまう事を言います。

では、このまれにある事例がなぜ話題になったのか?

それはこの脳が、電気を通すほどに発達していたからです。
そこには脳幹のような構造に、高度に組織された小脳が含まれていたそう。
すごいですね。

実はテラトーマが体にあると、いろいろな症状が出る場合があるそう。
性格の変化、偏執、混乱、動揺、発作、記憶喪失など…。
ちょっと心配ですね。

ピノコのように、見つかった部品を組み立てて、一人の人間にする…ということは、もちろん漫画でのお話です。

しかし、発達した脳が出てくるのは、驚きです。
まさに人間の神秘としか言いようがありませんね。
私たちヒトにはまだまだ多くの謎が秘められているのです。

出典元:academic-box