将棋界で今最も注目されている棋士といえば藤井聡太四段です。14歳にしてあの羽生善治三冠をも倒したことで注目されるようになり、驚異的な連勝を重ねていることで大きな注目を集め続けています。

6月21日には歴代連勝記録である神谷八段の28連勝に並び、5日後の26日にはとうとう29連勝目をあげ、歴代連勝記録を塗り替えました。14歳にして将棋の歴史に名を残す棋士となったのです。

神谷八段は自身の記録が塗り替えられるかもしれない26日の対局を、東京・渋谷の将棋会館で見守っていました。詰めかけた報道陣と共に対局を見ていたということもあり、記録を塗り替えられた瞬間に、報道陣は神谷八段から心境を聞くことができ、その時のコメントは

「ちょっと前からこうなることは覚悟していましたが、実際に記録を抜かれてみるとさみしい気持ちがたくさんある。藤井さんに対しておめでとうと言うべきなのかも知れませんが、私はそこまで人間ができていないですね。でもおめでとうと言うべきですね」

というもので、素直に喜べない複雑な心境を吐露していました。
報道陣の前ではこのようなコメントを言っていたのですが、日本将棋連盟に寄せた神谷八段のコメントはその時とは違ったもので、それがかっこいいと話題になりました。
それがこちら。

28という完全数は一番好きな数字ですのでそれが一位でなくなることは個人的に少々寂しいのですが凡人がほぼ運だけで作った記録を天才が実力で抜いたというのは将棋界にとってとてもいいことだと思います。

藤井さんがこれからの数十年でどんな世界を見せてくれるのかファンの皆様とともに寿命の限り見続けていきたいです。

公益社団法人 日本将棋連盟 ーより引用

報道陣の前で話した時より気持ちが吹っ切れていて、素直に応援の言葉を贈っています。
神谷八段は藤井聡太四段に記録に並ばれたときも

「僕のような凡人が持っているより藤井さんのような天才が持っていた方がいいと思いますが、抜かれたくないですね。僕はたまたまが続いただけで、大逆転が多かった。なんで勝ったんだろうとよく分からない対局も多かった。藤井さんは多少逆転はありますが、僕なんかより安定している。僕はある一期間を勝っただけですけど、彼はデビューからですから。映画とか、漫画とかを超越した今までにないことを見ている。」

といったコメントをしていて、藤井聡太四段に大きな可能性を感じていたのです。これほどまで謙虚で、記録を塗り替えた棋士を認めることができる人間性は、これ以上ないほど「かっこいい」ですね。
多くの棋士の期待を背負った藤井聡太四段がどこまで活躍し続けるのか、これからも目が離せません。

出典元:shogi